『自分らしさ』を表す色はどんな色?〜色で紐解く、自分再発見の旅〜

皆さんは「自分らしさ」という言葉からどういったことをイメージしますか?
ざっくりと言ってしまうと

自分らしさ=ありのままの自分でいること

ということになりますが、このありのままの自分というのも、内面的「性格」「考え方」「価値観」であったり、外見的な「肌の色」「髪の色」「体型」であったり、色々な側面を持ちます。

そこで今回は自分らしさを表すための“色”に焦点を当てて、内面/外見どちらの自分らしさも尊重し表現する方法について、色の専門家にお話を伺いました!

お話いただく色の専門家

イメージコンサルタント
安田あゆみ

yokohama-color代表。
ライティングや企業広報を請け負うフリーランスとして10年以上活動。コロナ禍に「色が人に与える心理効果」に興味を抱き、創業31年の名門「ラピスアカデミー」でパーソナルカラーとパーソナルスタイリングを学ぶ。
各種企業/団体とのイベント実績多数。
・ラピス認定16タイプ・パーソナルカラーアナリスト®
・カラースタイルコンサルタント®
・色彩検定1級

1.パーソナルカラー診断ではしっくりこない“自分らしさ”

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スタッフ

安田さんはイメージコンサルタントとして活躍されていますが、そうなるとやっぱり「自分らしさを表す色=パーソナルカラー」というイメージでしょうか?

安田さん

そうですね、確かに外見的なその人らしさを引き出す色として、パーソナルカラー診断を行なっています。ただそれ以外にも内面を表す色として“色彩心理”“内面の掘り下げ”も取り入れているので「自分らしさを表す色=パーソナルカラー」とは思っていないですね。

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スタッフ

それならよかったです!
実は私、自分のタイプの色を身につけていた時に「似合ってるとは思うけど、あなたっぽくはないかも」と言われたことがあって。もちろん良い意味で言ってる場合もあるとは思うんですが…。

安田さん

その話あるあるですね。パーソナルカラー診断って“外見的な特徴に似合うっていうものであって、あなた自身を表現する色とは違うんですよね。
そもそもパーソナルカラー診断の“似合う色”は、その後のコンサルティングを行うために必要な情報集めという側面が強いんです。
それが診断だけが一人歩きしてしまって“なりたいイメージや”“内面の雰囲気”と合わないと悩む人が出ているというお話もよく聞きます。

パーソナルカラー診断とは

パーソナルカラー診断とは、生まれ持った肌や目、髪などの色からその人に似合う色を見つけるものです。感覚による診断ではなく「外見的な色」をベースに、理論に基づいた方法でその人を美しく見せる色を導き出します。

肌の色は同じ4人の人。身につける色で肌色の印象が変わる。

つまり、パーソナルカラーはその人の“外見的特徴”に調和し、“その人らしい”魅力を引き出す色を知るための診断となります。
これはあくまでの外見の色素に合わせた“その人らしさ”を表す色となるため、内面とは必ずしも一致しません。

代表的な4つのグループの特徴として

  • スプリングタイプ(イエベ春)…温かみがあり、フレッシュで元気な色合い
  • サマータイプ(ブルベ夏)…涼しげで爽やか、ソフトな印象の色合い
  • オータムタイプ(イエベ秋)…深みと渋みがあり、落ち着いた色合い
  • ウィンタータイプ(ブルベ冬)…強く涼やかで、シャープな印象の色合い

と表現されることも多いですが、このような色の印象と内面の印象が一致するという方の方がむしろ少ないのではとも思います。

また、自分の内面に合うかどうかということの他にも“見せたい自分”と一致しないというお話もよく聞きます。
実際の例ですと「サマータイプと診断されたけど、サマーの色を身につけると女性らしさや上品さが増して、おとなしそうに見られてしまう。そうではなくてもっと強さを出したい」といったご相談をうけたこともあります。

パーソナルカラータイプ別のイメージイラスト。似合う色に合わせて雰囲気にも違いがあるように感じられます。
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スタッフ

なるほど。外側の私らしさという意味ではパーソナルカラーは良さそうですが、内面的な私らしさとは違いがあるんですね。でもそうなると内面の自分らしさってどう表現するのかがまた難しそうです…

安田さん

そうですね、内面と外見どちらも自分らしくある色というのは、知識がないと難しいところがあります。でもそこをつなげて、お客様が心の底から“私らしい”と思えるものを提案するのがイメージコンサルティングの醍醐味だと思います。

2.“自分らしさ”を表現するとは?

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スタッフ

“自分らしさを表現する”が今回のキーワードなのですが、安田さんはこの“自分らしくいられている状態”はどういうものだと考えていますか?

安田さん

私は『自分らしくいられている=自分のことを理解し、自分で主体的に選んでいる感覚が持てている状態』だと考えています。
自分らしくある時って“自分はこれが良い、こうありたい”というのがわかっていて、それを叶えるための手段もわかっている状態なんです。
“自分がどうありたい”かがわからないと目標が決められないですし、それがあっても叶える手段がわからないと目標達成はできない。だからその2つは必要不可欠なものだと思います。

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スタッフ

それを叶えるための方法が、パーソナルカラー診断をはじめとした『イメージコンサルティング』ということなんですね。

安田さん

そうですね。
なので診断でタイプ分けを行うけどそれは通過点に過ぎなくて、“あなたはこういう要素を持っているんですよ”って自分自身のことを知ってもらうためのものに近いです。

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スタッフ

タイトルの“自分再発見”ですね。でもタイプがこれってなってしまったら、反対に“これ以外は身につけてはいけない…”となってしまいそうで、そうすると内面のらしさを表すものからもまた遠ざかってしまいそうです。

安田さん

そういう方もいらっしゃいます。でもタイプ分けって得意なものを出すだけでなくむしろ“苦手なものもどう取り入れたらO.K.”かがわかるものなんです。

無い物ねだりになってしまうのか、内面的な雰囲気やなりたいイメージと、外見的に似合う色は一致しない人の方が多いです。

そんな時でも

  • この色を身につけると“私は”こういう印象になる
  • それを打ち消すためにはこんなコーディネートすれば良い

そんな風に自分が使えるカードをたくさん持っていることが、自分らしさを表す上で大切になってきます。
例えば“私のベストはこれ!これ以外はだめ!”と思っていたら表現の幅は狭まってしまいます。これは診断結果を良くない使い方をしているパターンです。
そうではなくて“私はこれを着るとこんな風に魅力的に見える”“反対に、苦手な色もこう取り入れると素敵に着こなすことができる”というように、色の取り入れ方に選択肢がたくさんあると、自分の表現の幅も広がり自分らしい状態を作りやすくなります。

診断を受けなくても“似合う気がする色”“自分には似合わない気がする色”というのはあると思いますが、その時「似合わない気がする色はとりあえず使うのを辞める」という形になりがちだと思います。しかし、診断を受けるとそういう“自分に似合わない気がする色”も使いこなせるようになるんです。

なので内面的・外見的な自分らしさの両方を表すためには、パーソナルカラー診断を通じて、”外見的な特徴”を知っていることが重要になります。

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スタッフ

なるほど。診断を受けることで選択肢は狭まるんじゃなくて広がるんですね。この辺りはちょっと意外でした。確かに好きだし“自分っぽい”と思う色でも顔色が悪くなるものは避けがちでした。そういうものも取り入れられるようになるということですね。

安田さん

そうです!内面の自分らしさを表現するためにも外見的な自分らしさを知ることってとても大切なんです。

3.色で表す内面の自分らしさ

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スタッフ

外見的な自分らしさの表現の仕方はイメージがついたのですが、内面の自分らしさというのはどうやって表していくんでしょうか。

安田さん

色彩心理学の観点でいくと、“赤は情熱的”“青は冷静”といったように、色によって共通のイメージが喚起されるものがあります。なのでそういった印象をコーディネートに取り込んでいく形になります。

Style search
スタッフ

なるほど。ピンクは女性的な印象があるみたいなこともそうですよね。

安田さん

そうです。また色以外にも”コントラストが弱いコーディネートは優しげな印象”“コントラストがはっきりしたコーディネートは強そうな印象”と、色そのもの以外にも内面の雰囲気を表現する方法もあります。

思い出とつながる色

内面の話でいくと、一般的な色のイメージや性格以外に“その人独自の色のイメージ”というものも大切です。

内面/外見の雰囲気に合わないわけではないが“この色は苦手”という方にお話を聞くと、これまでの思い出と繋がっていることが多いです。
例えば以前いらした方ですと『ピンクが大嫌い』という方。理由を伺うと『親に小さい頃女の子らしくしなさいと言われ、ピンクばかりを着せられて逆に嫌になっちゃった』らしいんです。
こんな風に記憶と色が結びついている方は多いですが、そういう方に“女性らしい雰囲気はピンク!このピンクが似合うので着てみましょう!”っていうのもおかしな話ですよね。そういう次元で捉えている色ではないので。
もし“女性らしさ=ピンク”しかないと思っていると、その方は自分らしくはいられなくなってしまいます。
そんな時でも“女性らしさ”を表すためのカードをピンク以外に持っていれば、その人は無理なく自分の女性らしさを表現することができますよね。

こういったこともその人が自己表現をする時にとても大切な要素になってきます。
ただ似合うから、性格に合っているからだけではない、“その人のこれまでの人生”丸ごと踏まえた上でその人が納得する形で取り入れる。これが本当の意味での“その人らしい、自分らしさを表す色”になると思います。

その人のこれまでを知るために、丁寧なカウンセリングを行なっています。

4.内面/外見の自分らしさを表すための“イメージコンサルティング”

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スタッフ

自分に似合う色/似合わない色の特徴と活用方法を知って、自分の内面と合わせていく。自分らしさを表す方法はイメージできたのですが、1人でするとなると難しそうですね…

安田さん

そういった方はぜひイメージコンサルタントのコンサルティングをうけてください!

実際のコンサルティング風景

インタビュー当日、Style searchスタッフが実際に安田さんのサロンでサービスをうけさせていただきました!

カウンセリング時には

  • どういった色が好き/苦手でその理由は
  • どういった印象を与えられるようになりたいのか

と一つ一つ丁寧に質問を重ねてくださいました。

少し緊張はしていたのですが、安田さんが穏やか受容的な雰囲気の方だったこともあり非常に話しやすかったです◎
また、そう聞かれても特に話すことがないな…となった時にも、無理に聞き出そうとせず上手に距離をとりながらお話を聞いていただけた印象です。

色彩理論についても丁寧に教えてもらえ、とても勉強になりました。

カウンセリング風景
使用ツール
診断の様子

診断中もただ色の似合う/似合わないの話だけでなく、色にまつわる思い出や、持っているイメージをどんどん深掘りして話を聞いてもらえるのも良かったです。
段々と緊張も解けてきたのでこちらも話がしやすいのと、実際の色を見ると記憶が刺激されて“私そんな風に思ってたんだ”と自分では思いもしなかった感想が出てくることも…(スタッフは黄色が苦手なのですが、その理由も改めて気づきがありました)。

また、提案時には実際どういう印象となるのかがわかりやすいように、ドレープを使い具体的なコーディネートを提案していただいたのですが、その際に

  • どういった色を使うとなりたい印象になるのか
  • 配色を考える時のポイントはどこなのか
  • 実際持っているアイテムにどういうものを足すと良いのか

等も具体的に教えていただけたので、実際のファッションでも取れ入れやすいなという印象でした。

また、その他コンサルティング後も結果を自分で活用できるよう

  • 当日に簡単な資料
  • 後日詳細とコーディネートをまとめた資料

ももらえるのでそれも嬉しかったです◎

コンサルティング後の相談もしているとのことなので、洋服選びやコーディネートで悩んだ時に相談も可能です!

色で自分らしさを表現したいけどどうしたら良いかわからない、という方はぜひイメージコンサルティングをうけてみてください。

こちらはyokohama-colorでの例となりますので、別サロンでサービスを受ける場合は事前にサービス内容をご確認ください。

5.まとめ

Style search
スタッフ

本日はお話いただきありがとうございました!
色で自分を表現するだけでなくて“私こういうところもあったんだな”と自分自身の再発見につながる素敵な体験でした。中々色について思い出や感覚を深掘りする機会もないので、改めて考える機会になりました。

安田さん

こちらこそありがとうございました!
この色が好き。この色は苦手。そう感じる背景には、ご自身の記憶思い出との繋がりがあるのかもしれません。

私にとっても「その方ならではの色のイメージ」をお聞きする時間は貴重なものです。
外見的な「似合う色」を知るだけではなく、色を通じて内面を理解する「自分発見の機会」になるのではと思います。


本日お話しいただいた安田さんのサロンyokohama-colorの詳細確認/ご予約はこちらから👇

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